神の母聖マリア(2020年1月1日 <ルカ 2・16-21>)

〔そのとき、〕急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。その光景を見て、羊飼いたちは、この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。聞いた者は皆、羊飼いたちの話を不思議に思った。しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。八日たって割礼の日を迎えたとき、幼子はイエスと名付けられた。これは、胎内に宿る前に天使から示された名である。

主イエスに愛されている兄弟姉妹の皆さん、マリア様は、神の子である主イエスを生むことによって、神の母と呼ばれると、教会は教えています。神の母聖マリアの祝日のミサの中で朗読される御言葉をみてみると、私たちは神さまのご計画を知ることができます。今日の第一に朗読によると、主は「イスラエル人を祝福し、イスラエル人に恵みを与えられ、御顔をイスラエル人に向けられ、イスラエル人に平安を与えられよう」とモーセに言われました。第一朗読の中で、書かれたことは、今日の第二朗読と福音書を通して実現されると思います。すなわち、旧約時代に預言されたことは、新約時代に明らかにされるのです。もちろん、マリア様はイスラエル人として神さまに祝福されました。今日の第二朗読の中で、使徒パウロは「時が満ちると、神はその御子を女から、しかも律法の下に生まれた者としてお遣わしになりました。それは、律法の支配下にある者を贖い出して、わたしたちを神の子となさるためでした」と書き記して下さいます。女とは、マリア様のことを指します。マリア様の両親は律法の下にマリア様を養い育ちましたので、神さまは、御自分の愛する子を産むためにマリア様を選ばれました。そのために、神さまは、マリア様の生涯を守ってくださいます。主イエスは、律法の支配下にいる人々を贖ってくださり、私たちに神の子となる資格を与えられるのです。そして、ルカ福音記者は「マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思いめぐらしていた」と記して下さいます。この言葉をルカ福音記者は主イエスに関する出来事をすべて心に納めて、思い巡らされたマリア様を模範として私たちに語られると思います。しかも、マリア様は神の言葉が人となられた主イエスを生んで、主イエスを養い育ちました。つまり、神の母聖マリアは、主イエスの為に生涯を捧げられました。
主イエスに愛されている兄弟姉妹の皆さん、神の母聖マリアの祝日を祝いすることによって、私たちは神の母である聖マリアを認めることができます。さらに、私たちは、主イエスが神であることをも認めることができるのです。そして、私たちは、神の母マリアを尊敬することによって、主イエスを崇めるのです。神の母聖マリアは主イエスの母だけではなく、私たちの母でもあります。神の母聖マリアは私たちの母として私たちのために祈って下り、私たちを自分の子である主イエスのもとに導かれるのです。そして、神の母聖マリアの祝日をお祝いする私たちは新年を迎えて、新しい年の旅路が始まろうとしています。新年を迎える私たちは神の言葉を心に納めて、いつも神の言葉を思い巡らす者となりますように聖母マリアの模範に学んで従いましょう。また、神の祝福と恵みを頂くことができますように。そして、私たちは、神の子として日々の生活の中で生きていくことができますように。2020年が良い年となり、恵みの年となりますように私たちは神の母聖マリアと共に歩んでいきましょう。神の母聖マリアと共に主イエスのもとへいくことができますように。あけましておめでとうございます。
南山教会 モルク・フランシスクス・アシジ神父