Catholic Diocese of Nagoya

福音のひびき

The sound of the gospel

王であるキリスト

2024年11月24日

福音箇所 ヨハネ18・33b-37

〔そのとき、ピラトはイエスに、〕「お前がユダヤ人の王なのか」と言った。イエスはお答えになった。「あなたは自分の考えで、そう言うのですか。それとも、ほかの者がわたしについて、あなたにそう言ったのですか。」ピラトは言い返した。「わたしはユダヤ人なのか。お前の同胞や祭司長たちが、お前をわたしに引き渡したのだ。いったい何をしたのか。」イエスはお答えになった。「わたしの国は、この世には属していない。もし、わたしの国がこの世に属していれば、わたしがユダヤ人に引き渡されないように、部下が戦ったことだろう。しかし、実際、わたしの国はこの世には属していない。」そこでピラトが、「それでは、やはり王なのか」と言うと、イエスはお答えになった。「わたしが王だとは、あなたが言っていることです。わたしは真理について証しをするために生まれ、そのためにこの世に来た。真理に属する人は皆、わたしの声を聞く。」

メッセージ

担当者 押切教会  平田 政信 神父

今年の教会の暦で年間最後の主日を迎えました。必ず王であるキリストを祝います。ピラトは自分の官邸に連れてこられたイエスに問います「あなたはユダヤ人の王か」と。イエスは「私の国はこの世のものではない」と答えられました。続けてピラトは「するとあなたは王か」と再び問います。

私たちも問いましょう。「あなたは王様ですか、何処の、どんな人でしょうか」と。

ヒントはイエス様が教えて下さいました。「真理につく者は私の声を聞く」ピラトは再び聞き返します「真理とは何か」

私たちも改めて問いましょう。「真理とは何か」と。

カトリック教会は2025年「通常聖年」を迎え、巡礼と回心を呼びかけられています。第二バチカン公会議は教会を「神の民」と定義しました。また「地上を旅する」神の民とも表現しました。イエスは「真理につく者は私の声を聞く」と、言われました。「主の祈り」と「聖年の祈り」を借りて祈ります。『天の父よ、あなたは、私たちの兄弟、御子イエスにおいて信仰を与え、聖霊によって私たちの心に愛の炎を燃え上がらせてくださいました。」